喪失感

君がいなくなるなんて

考えもしなかったから


心の中が散らかって

片付かない


君の手に触れることが出来ないから

心が凍えてしまう


素知らぬ顔で行き交う人の波

否応なく吹き付ける冷たい風

悪戯に輝くイルミネーション

全てが僕を煽りたてる


もう

歩くことさえ


億劫なのに

落し物

心を落としてきたと

君は言うけれど


私には

君の心が見えている


温かいものが満ちているのに

行き場を失った心


そんな哀しい瞳はやめて


君の心は此処にあるから

私の傍にちゃんとあるから

迷子

幼い頃の無垢で純真な心に

いつしか


あらゆる色が混ざり合って


沢山の邪心が芽生え


何もかも

人任せにして


自分を

置き去りにして


頑なに
俯きながら


辿り着ける居場所を

探している


前を見据えていないと

簡単には見つからないのは

わかっているのに

抜け殻





心の中が抜け殻のように

なってしまってから


悲しみも何も


伝える術さえ忘れてしまった


ただ其処で

ずっと佇んだまま


拭っても拭っても

涙だけが後から後から溢れ出す


ひとりきりじゃ間に合わない

ひとりきりじゃ堪えきれない


でも

もう此処に

あの人はいない

Heavy rain

こんなにもあなたのことを

知らなければよかった


僅かな期待が絶望へと変わるなら


あんなにもあなたのそばに

居なければよかった


刹那的な繋がりだと

知っていたはずなのに



窓を打ち付ける雨は

私をまるで責め立てるかのように

激しさを増す



移ろい行く風音とともに

朧月夜

逢いたい時に

貴方は遠く


日を追う毎に

頭の中で紡いだ言葉が 

目紛しく変わっていく


電話越しじゃなく

目を見て話したい


携帯には頼らず

言葉を交わしたい 


貴方を想い

涙に暮れて

見上げた空は意地悪で

いつも決まって朧月夜