
いつしか
あらゆる色が混ざり合って
沢山の邪心が芽生え
何もかも
人任せにして
自分を
置き去りにして
頑なに
俯きながら
辿り着ける居場所を
探している
前を見据えていないと
簡単には見つからないのは
わかっているのに
心の中が抜け殻のように なってしまってから 悲しみも何も 伝える術さえ忘れてしまった ただ其処で ずっと佇んだまま 拭っても拭っても 涙だけが後から後から溢れ出す ひとりきりじゃ間に合わない ひとりきりじゃ堪えきれない でも もう此処に あの人はいない
こんなにもあなたのことを 知らなければよかった 僅かな期待が絶望へと変わるなら あんなにもあなたのそばに 居なければよかった 刹那的な繋がりだと 知っていたはずなのに 窓を打ち付ける雨は 私をまるで責め立てるかのように 激しさを増す 移ろい行く風音とともに
逢いたい時に 貴方は遠く 日を追う毎に 頭の中で紡いだ言葉が 目紛しく変わっていく 電話越しじゃなく 目を見て話したい 携帯には頼らず 言葉を交わしたい 貴方を想い 涙に暮れて 見上げた空は意地悪で いつも決まって朧月夜
眩暈がするほど 笑顔が綺麗な あなたが心に住み着いた 抱きしめたくなるような 愛おしいあなたとの時間 わたしにくれたたくさんのトキ 離れていても大丈夫だと思えたのは あなたの優しいコトバたち たくさん たくさん くれたのに 微塵も 微塵も 返せてない 映し出すのが下手で ごめんね 表すことが下手で ごめんね 気持ちはこんなにも 溢れだしそうなのに
きみは誰よりも優しい人なのに なぜそんなに悲しい瞳をするの きみは誰よりも痛みを解る人なのに なぜ自分を痛め付けようとするの きみは応えを先送りにしたまま 此処から居なくなったね 夢から覚めたとき きみが居ないという現実を 受け入れることが出来ない 写真立てのきみは いつも私を見て煌めいているから 今にも動き出しそうに いつも私を見て微笑んでいるから
久しぶりに 夜空を見上げた 目に飛び込んできた月 まわりには光の輪 幻想的な月暈 幸運のサインだと いつか聞いたことを ふと 思い出す でも 私が見つけた 月暈の中の月は 小さく欠けていた 明けがた また空を見上げてみた その時にはもう 月暈は消えていて 知らぬ間に 頬を一筋涙がつたった
過去も現在も未来も 全てを抱きしめ 強く固く絆を結ぶ 在り来りな言葉では 足りないから 夢中で何度も言葉を探す 瞳が輝きを取り戻すようにと
蹴飛ばされた空き缶のよに 心の奥の方が鬱屈する 寄せては返す波のよに 心の奥の方が揺らいでる 規則的に見えて 何処かちぐはぐで 我武者羅な様でいて 何処か冷静で それでいて実は単純なんだと 見抜いたのは 君だけ