夜の海


 

人気のなくなった

月だけが浮かぶ海

あなたと

潮の香りと混ざり合い

花火の香りが微かに残る

さっきまで

此処に

溢れていた笑い声

今はふたりの話し声だけが

波音に重なって

波のように揺れ動く


明日の朝には

列車に乗り

また遠くなるふたりの距離


もう暫くは忘れよう

ただ

波音と
あなたの囁きだけを聞いていよう
Oto
  • 立ち寄って頂いて
    ありがとうございます。

    共感頂ければ幸いです。

    詩によるコメントには拙いですが、返詩させて頂きます。

言の葉

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